日本茶業発祥の地ともいわれている滋賀県甲賀市で、創業150年を迎える製茶問屋「丸安茶業株式会社」。
その五代目にあたる前野安治氏は、飛び級で茶師八段を取得した若き奇才。
茶師の主な仕事は茶葉の選定とブレンド。
それぞれの畑のそれぞれに特徴を持つ茶葉を、多いときには数百種類も審査して、その中から選び抜いた茶葉をブレンドします。
さらに、茶葉の特性を最大限に活かし、旨みを引き出すローストを施す。
「おいしい」という目に見えない感覚を、イメージ通りに再現することが出来ることが、茶師の条件です。
茶師八段とは「全国茶審査技術競技大会、茶審査技術八段」のこと。
厳しい選抜と試験を潜り抜けて、一段ずつ昇段を重ねていかなければいけませんが、前野氏は異例の飛び級で八段に昇格。
伝統を大切にしながら、古くから受け継がれてきた味を守りつつ、その類い稀なるセンスにより、プロテインや透明な急須開発、お茶クレヨンなど多岐にわたる革新的な製品づくりにも力を入れ、様々な新しいことに挑戦し続けています。